発達診断を受けようと思ったきっかけ 2

ニコは中学生になると、成績がだんだんと下がっていきました

小学校の終わり頃から算数が苦手になっていき、中学校では「嫌い」と公言するようになりました

宿題忘れを防ぐため、毎日「今日の宿題はなに?」と訊くようになったある日、そういえばしばらく前からワークや問題集の宿題が出てないということに気がついてしまったのです

「ねぇ、最近ワークとか全然宿題になってないけど、さすがにおかしくない??」

そう訊いた私にニコは目を逸らしながら答えました

「だって出てないもん!」

こ、これは、、!

私は翌日、ニコが学校に行くのを見送ったあと先生に電話で確認してみました

結果は予想した通りでした

ニコは、家で宿題をやりたくないという気持ちが抑えられず、私に嘘をつき、学校でワークや問題集の答えを写し、それでやり過ごしていたのでした

先生からは、ワークの宿題も出ますがちゃんと提出していますよ〜と言われたのでした

また別のある朝、体がだるいと言い出したニコは、学校に行きたくないと駄々をこねました

「学校は行ったほうがいいんじゃない?もし放課後、どうしてもしんどかったら部活は休んだらどう?」

と言うと渋々学校へ行きました

それからニコは部活がある日も早く帰ってくるようになりました

部活は?と訊くと、必ず「胃が痛くなったから」と答えるようになったのです

病院にも連れて行きました

でも、先生に特に異常はないと言われた私は考えました

もしかしたら、部活を辞めたいのではないか?と

ニコと話し合った結果、部活が嫌すぎて「行かないといけない」と思うと胃が痛くなるということがわかりました

私はニコに無理をさせてきた自分を責めました

「わかった、じゃあ帰宅部ってのはあまり良くないだろうし、何か他の部活に移ってみたらどう?」

そう言った私の言葉を嬉しそうに聞いていたニコは、すぐに退部し別の部活へ入ったのでした

それからは学校を休みたい、などと訴えることもなく登校するようになりました

私は、小さな頃からの色々な出来事を思い返していました

ニコも私と同じで「生きづらさ」を感じているのではないか?

でも、先生から発達障害を疑って受診を勧められたことは今まで一度もありませんでした

今まで受け持ってくれた担任の先生には、毎回必ずこう質問していました

「先生、うちの子は何か特性のようなものがあるように思うんですが、どうですか?」

それでも、先生からの回答は全員即答で「NO」でした

「しっかりしてる」「手伝ってくれて助かる」「ルールを守れない子に対して注意する言葉がきつすぎる時はあるが、正義感の強さの表れだと思う」

そのくらいしか言われたことはなかったのです

それだけ毎回否定されても、やっぱり私はニコのADHDを疑っていました

それと同時に、自分自身のADHDも疑っていたのです

こんなに親子で性質が似ていて、もしニコがADHDなのだとしたら、私も確実にそうに違いない

今まで他人から指摘されたことはなかったけど、診断を受けてみたらグレーゾーンという場合だってあるかもしれない、と考えました

そしてある日、学校で予約を入れてもらったスクールカウンセリングの時に言われたのです

「お母さん、別に学校から受診をすすめられなくても、個人的に病院を予約してテストを受けることはできるよ」

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工

そうなんです、大人でも子どもでも、自分で発達診断のテストを受けることは可能らしいんです

こうして、私は病院でテストを受けることを決心したのでした

コメント

タイトルとURLをコピーしました